TRANS-Ownerのご紹介
TRANS-Ownerは、船隊の拡充および収益拡大を図る船主様向けの造船から売船までの船舶のライフサイクルを通じた造船契約、借入管理、傭船契約、船費予算、減価償却予定情報、シミュレーション要素を用いた決算予測システムです。
決算予測システム概要
1. 精度の高い決算予測
収益拡大を図る船主様にとって船隊の拡充は不可欠です。しかしながら、新造には多額の資金投資が必要となり、また長期に渡って資金回収をするためには長期的な視点で意思決定を行う必要があります。TRANS-Ownerは、効率的に精度の高い決算予測情報を提供するソリューションです。
2. 柔軟なシミュレーション要素
意思決定のために傭船料、変動金利、船舶の耐用年数などのシミュレーション要素を変更することで損益計算書及びキャッシュフローに対する影響度を測る事ができ、また投下資本の回収シミュレーションは市況に応じた売船を考慮して実施する事が可能です。
3. シームレスなインターフェースを実装
TRANS-Ownerは船主業務に特化してシステム設計がされており、また海運業向け戦略会計システム「TRANS-Account」とシームレスなインターフェースを実装されていることから、効率的かつ効果的な会計処理を実現します。
TRANS-Owner システム構成図
* TRANS-Ownerのご導入には、 TRANS-Accountを含む会計システムの他に固定資産(FA), 借入金管理(LM), TC管理(TC)及び船費管理(VC)システムが必要となります。
船費管理システム (VC)
システム機能
船費予算入力
船舶管理会社分、自社手配分の船費の各月予算を船毎に入力します。
船費発注入力
発注先、アイテム、納品予定日、支払予定日、見積金額等の発注情報を入力します。
船費支払入力
船舶管理会社あるいは自社手配業者への支払依頼伝票を作成します。
年度末精算入力
船舶管理会社へのFUND(予算)と実績の差額を計算し、差額精算伝票を作成します。
帳票出力
船費予算書、船費明細表、船費予算実績対応表を出力します。
製品特長
- 船舶管理会社分、自社手配分を分けて予算と実績の管理が可能です。
- 入力した各月の予算データを使って、毎月の船舶管理会社へのFUNDの送金を行うことが可能です。
- 発注段階から管理することが可能で、既に発注した分を加味した残予算の管理を行うことが可能です。
- 年度末のFUNDと実績との差額精算を自動的に行うことが可能です。
- 船費支払伝票では、FUNDの他、予算外実費精算分や、傭船者勘定や未精算勘定の計上及び消込が可能で、精算漏れを防止します。
TC管理システム (TC)
システム機能
TC精算入力
貸船料、借船料のHIRE STATEMENT情報を入力すると、HIRE STATEMENTと傭船料精算伝票が作成されます。
期間按分処理
決算時に、決算を跨っている精算データを抽出し、翌期分を繰延べる処理を一括して行います。
TC台帳出力
TC精算で入力された精算データから相手先、船ごとに台帳を出力します。
Debit Note出力
既に計上された立替金などBS勘定からDebit Noteを出力します。
製品特長
- 専用画面になっているので入力担当者はHIRE STATEMENTをそのまま入力するだけで、会計仕訳を意識する必要がありません。
- 傭船料、コミッション、ブローカレージは、決算時に、跨り期間の期間按分処理を自動的に行い、一括して繰延処理を行うことが可能です。
- 親子間の傭船契約の場合、借り手(親会社)側で、借船料の精算を行うと、貸し手(仕組船子会社)側に、自動的に裏返しとなる貸船料精算の伝票を同時に作成することが可能です。
- 傭船者との貸船料精算で発生したオフハイヤを船主との借船料精算で呼び出すことが可能で、オフハイヤの精算漏れや、既に計上された仮受、仮払、立替などBS勘定の消込が可能で、消込の管理と精算漏れを防止します。