導入事例 CASE STUDY

欲しいデータをすぐに抽出 タイムリーな営業分析に 積極活用

人事・総務部部長<br />
大倉 健志 氏
日産専用船株式会社 人事・総務部部長
大倉 健志 氏

※役職等の掲載情報は発行当時のものです。

1965年に設立した日産専用船株式会社は完成車を主要貨物とした海上輸送業務を行っている。日・米・欧に拠点を持ち、総合的な物流事業をワールドワイドに展開する。同社では2012年4月からTRANS-Accountを導入した。大倉健志部長はこの新システムの導入を通じてどんな変化を感じているのだろうか。
  • 導入のきっかけ・課題

    従前に使用していた会計ソフトのメンテナンス期限が切れてしまう、というのが直接的なきっかけでした。

  • 導入後の効果

    TRANS-Accountではあらゆる帳票をデータ化できる点、またそうしたデータを二次加工しやすくなりました。

会計ソフトとして海運業界でのシェアの大きさが重要な判断材料に

―既に導入していた会計ソフトを見直すきっかけから教えて下さい。

大倉 正直に申し上げれば、従前に使用していた会計ソフトのメンテナンス期限が切れてしまう、というのが直接的なきっかけでした。また、そのソフト会社の方針で以後のサービスも打ち切られてしまうことになり、会計ソフトを更新せざるを得なくなったのです。メンテナンス期限は2012年4月まででしたので、そのタイミングで新会計ソフトが問題なく稼働できる事業環境がどうしても必要でした。さまざまな検討を経て、最終的にTRANS-Accountの採用に至りました。

―なぜTRANS-Accountだったのでしょうか。

大倉 新規導入にあたり、弊社では「海運業の独特の会計ルールにマッチしているか」、「現行運用しているソフトの機能が網羅されているか」、「安定的に使用可能か」、「2012年4月から本当に運用できるか」、「将来的なシステムの拡張性はどうか」、「サポート体制は充実しているか」―といった条件を掲げ、総合的に検討を進めました。TRANS-Accountが海運業に特化した会計ソフトであった点、また海運業界でのシェアが大きかった点は、導入を決める上で重要な判断材料になりましたね。従前のシステムでも弊社が持っていた「代理店管理」と「航海収支」の2大機能はつくってもらいましたが、基本的にカスタマイズは極力抑えることができました。パッケージソフトを導入する際に旧ソフトと新ソフトの機能などを比較検討することをフィットギャップ分析と言いますが、このフィットギャップ分析に始まり、実際のプログラミング、運用テスト、そして運用開始に至るまで約1年間でよくやっていただいたと思います。また導入後の対応についても、相談窓口となるサポートセンターに弊社専任の担当者を置くなど弊社向けのサポート体制を構築していただきました。いまでは月に1回、サポートに関する報告書を提出してもらっています。

あらゆる帳票をデータ化でき、二次加工もしやすい

―実際に使ってみて、どのあたりにメリットを一番感じていらっしゃいますか。

大倉 いろいろありますが、TRANS-Accountではあらゆる帳票をデータ化できる点、またそうしたデータを二次加工しやすくなった点が、従前のシステムとの大きな違いだと思います。以前は、あるデータが欲しいと思っても、すぐには取り出せませんでした。例えば船舶別での損益を調べようとすると、会計ソフトから関連データを PDFのかたちで一度出力し、そこから経理担当者がデータを選別して、電卓や表計算ソフトを使って計算するといった作業が必要でした。しかしTRANS-Accountでは管理項目が設定されており、船舶別や航路別での損益、港ごとにかかった費用など、必要な情報を簡単に取り出すことができます。通貨種別でのデータ抽出も可能です。エクセルとも連動していますから、計算や加工作業もスムーズです。

経理の仕事がより生産的創造的に

―欲しいデータがすぐに取り出せることによって何が変わりましたか。

大倉 まず会計監査の時などに非常に役立っています。「昨年に比べてなぜこの部分の費用が増えたのか」といった指摘があった場合、担当者がその都度調べる必要がありました。しかしTRANS-Accountではシステム内に既にデータが入っており、そこからすぐに必要なデータを取り出すことができます。監査時、要求された資料を用意するために会計士の方を長時間待たせることも激減しました。会計監査はこれまで経理部総出での対応でしたが、現在は2人で十分です。また細かい点ですが、ドリルダウン機能というのが経理担当のお気に入り機能の一つです。一番大きな残高試算表からスタートして、数字をダブルクリックしていくと、総勘定元帳、伝票までたどり着きます。伝票の検索をしなくても、ある数字がどの伝票から構成されているのかクリックによってわかるのです。さらに、前と話が重なりますが、営業分析が容易になりましたね。どの航路で儲かったのか、あるいはどこで費用が嵩んだのか、その要因は何か―という分析です。現在はシステムのなかにデータ化してありますので、人による間違いが入らなくなった点でも作業効率が大きく変わったと思います。「電卓を叩くことではなく、営業分析に時間をより使えるようになった」というのが現場の率直な感想ですね。経理担当者が単に数字を追うだけでなく、より生産的かつ創造的に仕事をできるようになったのは非常に評価できると思います。

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