【導入事例】東京汽船様 ― 記録だけで終わっていませんか?船員データ活用の秘訣とは?

船員向け労務管理システム『TRANS-Crew』(トランスクルー)を
ご利用頂いている「東京汽船株式会社」様の導入事例を
お知らせいたします。
【導入隻数】26隻【利用船員数】230名
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これまで営業部と海務部はそれぞれ独立して動く場面も
多かったのですが、共通のデータ基盤ができたことで、
部門をまたいだやり取りが活発になりました。
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<会社概要>
当社は、船舶の安全航行を支援する曳船業者として、
ハーバータグ業務、エスコートタグ業務、防災業務、特殊作業など、
顧客の持つあらゆる海上安全のニーズに迅速に応えています。この
目的を達成するために、高い専門的技能を持った乗組員、顧客ニーズに
あった曳船の整備、常時オペレーション体制を持って臨んでいます。
曳船業のもつ公共性を認識し、以下を使命としています。
1.海上の安全への貢献
2.港湾の円滑な運営への貢献
3.海洋環境の保全への貢献
<導入の背景>
船員法の改正に対応するため、社内の労務管理体制の強化を図る
必要がありました。
<「TRANS-Crew」の決定理由>
①タグボートでの豊富な導入実績があり、安心感がありました。
②入力されたデータが即時に営業部門および管理部門へ共有されることで、
タイムラグのない情報連携が実現しました。
③使いやすさを重視し、乗組員が直感的に記録できるシステムを
選定しました。
<導入【前】の運用、課題>
導入前は、乗組員がエクセルで記録した勤務データをメールで受け取る
運用を行っていました。そのため、日々どのくらい働いているのかを
リアルタイムで把握することが難しく、労働時間の全体像が見えるのは
勤務がすべて終わった後でした。本人ですら、「実際にどのくらい働いた
のか」が曖昧なまま業務を終えているケースも少なくありませんでした。
また、陸上の管理部門としても、後から提出されるデータを確認する
しかなく、労働時間の進行状況は把握できず、結果だけを追う運用になって
いました。そのため、配船スケジュールから「おそらくこのくらい働いて
いるだろう」と予測で判断せざるを得ない状況でした。
<導入【後】の運用>
導入後の運用について
システム導入後は、乗組員の労働時間がリアルタイムで可視化される
ようになりました。これにより、関係各所がタイムリーに情報を把握し、
業務調整に活用できる環境が整いました。
〇配船担当
配船担当者は、配船スケジュールを立てる際に各乗組員の労働時間が一目で
把握できるようになり、労働時間の上限を超えないよう意識した配船計画が
可能になりました。過剰労働を未然に防ぐための判断材料として、大きな
役割を果たしています。
〇船員
船員自身も、作業ごとに記録線(作業線)を引くことで、自分たちが
現在どれだけ働いているかを把握しやすくなりました。例えば、「このまま
作業を続けると14時間を超えてしまう」といった気づきがリアルタイムで
得られ、自己管理や相談のきっかけにもつながっています。
〇労務担当
労務担当者は毎日システムにアクセスし、まずはアラートの有無を
確認する運用に切り替わりました。アラートが出ている場合は、該当の
乗組員に対して「どのような業務内容だったか」「なぜ長時間労働になった
のか」を都度確認し、必要に応じた対応や是正措置を行っています。
<導入【後】のメリット>
システム導入により、陸上側からも船の動きが可視化されるように
なりました。
「どこで、何をしていて、その作業にどれくらい時間がかかっている
のか」といった情報が「見える化」されたことで、配船や作業の
割り振りにおいて、より的確な判断ができるようになりました。
これまで営業部と海務部はそれぞれ独立して動く場面も多かったの
ですが、共通のデータ基盤ができたことで、部門をまたいだやり取りが
活発になりました。「海務としてはこうしてほしい」「営業側ではこう
動かしたい」といった意見交換も増え、部署間のコミュニケーションが
飛躍的に向上しています。
また、リアルタイムでAISを使った監視が難しい状況でも、労働時間の
ログを確認すれば、ある程度どんな作業をしていたかが把握できる
ようになりました。これまでのように、メールで報告が来るのを待つ
必要がなくなったのは、大きな変化です。
<船員さんからの声>
従来の大まかなエクセル入力から、より詳細な入力へと変わったことで、
はじめは“面倒くさい”という声がありました。でも、慣れてくると
「こっちの方が早いし楽」と言われるようになりました。
『TRANS-Crew』を使うようになってから、無理な配船が少しずつ減って
きた実感もあります。
船員自身が、言われたままに次の作業へ進むのではなく、自分で
「今どのくらい働いているのか」を把握できるようになったからです。
「ここまでやったら14時間を超えてしまうな」といった意識も、現場で
かなり浸透してきました。
また、労働時間の記録がしっかり残ることで、「これ以上は無理です」と
陸上側に根拠をもって伝えられるようになったのも大きな変化です。
おかげで、陸上とのやりとりも以前よりスムーズになりました。「自分が
今どう働いているのかが見えるようになった」という声は、本当によく
聞きます。そして何より、「入力が面倒くさい」と感じる人は、今では
かなり減ってきました。
<今後期待すること>
今後は、この記録データをもとに、会社全体として「より効率的な仕事の
進め方とは何か」を現場と一緒に考えていきたいと考えています。
システムを活用しながら、船側とも連携を取りつつ、どのような運用に
すれば限られた時間の中でより多くの案件をこなせるのか、また、業務量を
最適化できるのかを模索している段階です。少しずつ現場の声を聞きながら、
必要な記録項目の見直しや、業務の切り分けを進めています。作業効率の
向上だけでなく、しっかりと休憩時間を確保できるような運用設計を
目指しています。
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日本郵船×TRANS-Crewが描く業界未来。
(4分46秒の動画です。『TRANS-Crew』の魅力も後半で解説しています)
上記動画に出演していた「内海曳船株式会社様」の【導入事例】↓
「多様な手当」と「作業実績」を同時に入力・管理が可能に。
https://www.trans-s.net/news/p2941/
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<作業入力編>
<管理者編>
<お問い合わせ先>
株式会社エイ・アイ・エス
TRANS-Crew事業部
仲村 俊彦
メールアドレス:trans-sales@a-i-s.co.jp
〒101-0041
東京都千代田区神田須田町1-3-9
PMO神田万世橋9F
TEL: 03-6260-8858
FAX: 03-6260-8857
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